ドキュメンタリー/教養
●中国を知る●中国と海洋文化「#3」🈑
中国の広州とアフリカの東海岸で、海を越えて交流した人々の痕跡をたどり、スエズ運河を通って赴いたギリシャで、現代の中国経済の影響を感じながら、南京に帰港する。
1月4日 土曜 19:00 -20:00 ナショジオ
海のシルクロードは東洋と西洋を結ぶ海上の交易ルートとして古くから栄えてきた。約600年前に中国明朝の武将、鄭和(ていわ)の率いる木造の大船団が航行したこの古(いにしえ)の海路を、海洋史家のサム・ウィリスと共にたどる。中国を出港し、アジア、アフリカ等の各地に寄港しながら、交易を通して多様な文化が交錯し新たな世界が築き上げられてきた歴史を振り返る。同時に、海のシルクロードの現在の姿にも目を向ける。
中国の広州では、アフリカからの移民が増加し、彼らの文化が根付き始めている。一方、アフリカの東海岸では、古来、海上交易によってスワヒリのような混成文化が形成されてきた。旅の最後に、東西の海を結ぶスエズ運河を通ってヨーロッパ世界に赴く。港として活性化しつつあるギリシャのピレウスや輸出増加を目指すオリーブ畑に、拡大する中国経済の影響力を感じながら、南京に帰港し、旅を締めくくる。