劇場/公演
ミュージカル『アリージャンス〜忠誠〜』 ▼濱田めぐみ、海宝直人
自由の国アメリカが犯した史上最悪の市民権侵害と呼ばれた歴史の1ページを描いたブロードウェイミュージカル(2021年3月12日〜28日 東京国際フォーラムほか)
150分
11月17日 日曜 13:00 -15:30 衛星劇場
◆劇場への扉〜素晴らしき演劇の世界〜◆
時代は、真珠湾攻撃が勃発した第二次世界大戦下のアメリカ。「日系人である」という罪で強制収容所に収容された日系人家族の実話を元にした物語。本作中でも、自由を奪ったアメリカへの“忠誠”を受け入れなかった者、“忠誠”を示し日系人の社会的地位を認めさせるために軍に入隊した者など、それぞれの信念や苦悩が描かれている。
2001年12月7日、80歳の退役軍人サム・キムラのもとに一人の女性が訪ねてきた。遺言執行人と名乗る彼女は、サムの姉ケイが亡くなり、サムに封筒を遺したことを告げる。50年間会うことのなかった姉、そして過去の記憶が蘇る—。
日系アメリカ人のキムラ家は、カリフォルニア州サリナスで平和に暮らしていた。
1941年12月7日に真珠湾攻撃が勃発、米国の宣戦布告により第二次世界大戦に突入し、日本の血をひく日系アメリカ人たちは敵性外国人扱いをされてしまう。
翌年8月にキムラ家は自宅から強制的に追い出され、収容所へと移送される。日系の人々は厳しい収容所生活を送りながら日本人の精神にも通じる耐え忍ぶ“我慢”に想いを重ね希望を失わずに暮らしていた。
一方、ワシントンDCではマイク・マサオカが日系人の社会的地位向上のためアメリカ政府との交渉に当たっていた。
ある日、収容所でアメリカへの忠誠を問う忠誠登録質問票が配られる。一体どう答えるべきなのか、家族それぞれの考え方の違いが露わになる。己の信じる忠誠を胸に、戦時下を生き抜こうとした家族。その行く末は—。