ダイドーグループ 日本の祭り

ドキュメンタリー/教養

ダイドーグループ日本の祭り #607 今治地区・春の大祭 継ぎ獅子【愛媛】

ダイドーグループは、全国各地に伝わる日本古来の文化である祭りを総力を挙げて記録し、応援し続けています。その中から優秀作品を厳選しご紹介します。

11月16日 土曜 18:00 -18:55 BS12トゥエルビ

ダイドーグループ日本の祭り #607 今治地区・春の大祭 継ぎ獅子【愛媛】

それは「二継ぎ獅子」から始まりました。つまり人間の2段重ねです。3段、4段重ねは成功。彼らはついに人間の5段重ね、「五継ぎ獅子」に挑戦するというのです。獅子子(ししこ)(神童)がそろりそろりと最上段に登ります。神童の下の4段目は彼の父親。危険極まりない荒行にわが身を呈するのは親しかいないのです。人間トーテムポールはスローモーションのように崩れ落ちました。父親はすかさず息子を抱きかかえます。
挑戦は2度失敗。そしてついに成功。拍手がありません。呼吸すらはばかれるように思います。それは空気の振動で崩れるのではないかと思うから。緊張は極限。最上段で神童は足の指に扇を挟んで舞います。いま彼は神に領域に届いたのです。神になったのです。感動にみな涙します。